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間違いだらけのゴルフクラブ選びと上達方法 ヘッドを溶かして薄くする
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ヘッドを溶かして薄くする
2008年から完全適応になる高反発規制にともない、各メーカーは 反発規制内ギリギリの反発ゾーンを広くすることに開発 に、軸足を移してきています。以前の高反発ヘッドは、最高の数字を示す場所が、ピンポイントになっていたのです。キャロウエイのERCはまさにそんなドライバーでした。スポット以外はあまり飛ばず、1ラウンドで芯を喰って馬鹿飛びするのは、1、2回という人が多かったはずです。ちょっとスポットを外すと変な球筋になり、何で? と悩んだ人も多かったはずです。
2007年以降の新モデルは、反発規制内ギリギリの反発ゾーンがとても広くなり、フェース面の大まかに真ん中あたりにヒットしていれば、素晴らしい球筋でボールが飛ぶようになっています。本当に易しいと言う言葉が当てはまるドライバーが多くなりました。
私も2005年にPINGのアリゾナ州の本社行ったときに見学してきましたが、良いヘッドができる背景には、シミュレーション技術の発達が大きな役割を果たしていると感じています。現在では試作品を作らなくとも、大まかな結果はコンピュータ上で確認できるほどになっているようで、コンピュータに組み込む係数も様々な経験を積み、仮想の数字から現実の数字により近づき、いよいよ進化の恩恵を製品として感じられるようになってきました。
また、低価格化も進んでいます。定価が4万円台というドライバーも増えてきました。これは単純に中国で生産しているというのも一因ではありますが、チタン合金ヘッドの製造は、装置産業です。
チタンはとても酸化しやすい金属です。そのため溶解しているときには、周りの環境を、アルゴンガス等の不活性ガスにしなければいけないのです。すなわち装置全体を収納する部屋を密閉しなければなりません。ゴルフ産業としては見合わないほど、製造ライン建設には莫大な投資が必要です。比較的、安価な設備はやはり遠心鋳造とプレス製法です。
遠心鋳造で薄いヘッドを作るには限界があります。それを解決する手段として、 エッジング技術 が開発されました。具体的には、大型ヘッドを、まずは厚い肉厚で鋳造します。当然重く仕上がります。それを最適重量の195g前後にするために、チタン合金が溶ける溶液の中にヘッドをつけ込み、溶かすことで、薄く軽くする技術が急激に発達しました。 これによる高性能化&低価格化 は目を見張るものがあります。
もうひとつは プレス製法 です。これは厳格な成分調整と熱処理を経た、チタン合金の薄板を使用して4つ程度の部品を溶接してゴルフヘッドにする方法です。数年前に爆発的にヒットとしたカムイのヘッドはこの製法で作られていました。この技術に必要な装置は低価格ですみますが、製造のばらつきのコントロールが難しく、 形やライ角・ロフト角のバラつきがでやすいのが難点 でした。溶接部が多いため割れが発生しやすいという問題点も持っていましたが、現在もこの製法はメリットも多いため、主に日本で採用され発展しています。
製造法は十分発達してきた観があります。これからは、真に設計技術が有るか無いかがメーカーの生き残りに直結する時代になったという気がします。
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