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間違いだらけのゴルフクラブ選びと上達方法 リシャフトの真実 / カーボン熱処理の恐怖
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カーボン熱処理の恐怖
さらに、シャフトを再利用する場合には、ヘッドからシャフトを抜くことになりますが、その時に、基本的には結構な熱(100℃程度)をかけないとヘッドとシャフトが離れません。カーボンシャフトは、カーボン繊維をプラスチックで固めたもので、そのブラスチックは100℃のストレスを与えると確実に劣化し、そのまま使うと、いずれ 間違いなく折れます。
そもそも、ヘッドとクラブは、接着剤だけで接合されています。特にメーカーで組み立てたクラブは、スイング中にヘッドが抜けてクレームにならないように様々な条件に耐えられる接着剤を選定します。まずは10年間経っても抜けないもの。そして温度変化に強いもの。これは日本で言うと、北海道の冬場に−10℃の練習場で打っていても、固まった接着剤が固くなって割れたり、ポロりと取れたりしないように、低温でも柔らかく、かつ、40℃の熊谷市で使っていても溶けて外れない物が必要なわけで、そんなものは現実的には使える物が限定しています。
その接着層に熱を加えてシャフトを外すワケですが、当然熱を加えた部分は劣化しますが、その劣化度合いは著しいものがあります。私は、ヤマハでクラブの設計をやっていた時代に、リシャフトの実験をしたことがあります。ちょうど、リシャフトのはしりの頃で、実際に再利用によってリシャフトした場合に、どんなことが起こるのか実験をしてみたかったのです。そこで、ヘッドに付いていたシャフトを熱処理で外し、別のヘッドに付け替えて、耐久ロボットに装着して動かしてみたところ、普段は何万回打っても壊れないシャフトが、なんと たったの500球 で端面(ボーゼルとシャフトの境界線)の部分から折れてしまい、本当にビックリしました。その衝撃は今でも悪い印象として鮮明に残っていて、その時の3点曲げデータの数値も悪いものでした。
特に最近の軽量シャフトは、軽くするために先端部も薄く、70g以上でしたら気になりませんが、50、60g台のシャフトは特に危ない。なので、抜いたらチップカットをしたい。熱処理した部分が接着層に埋まってしまえば、ちぎれて飛んでいくという心配は少ないので、とにかく熱処理によって影響を受けた部分が、絶対に端面に来ないように処理して下さい。
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