ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフメーカーの真実と評価
ヨネックス評価評判・口コミ
《2015.11.4 改訂》
ヨネックスは、ズバリ!ラケットの会社だ。新潟県長岡市に自社の生産工場があって、農閑期の季節労働を使って冬場に商品を作り貯めして、3~5月の新入学時期に、テニス部に入るとかバドミントン部に入るとかでラケットが一気に市場で売れて、夏場は工場を休んでいるという、完全な季節商売がベースだ。
ゴルフ業界もある意味似たような構造があるものの、ラケットより波は小さいという事で、工場の稼働などの都合もあって、ゴルフになったのかもしれない。もちろん、カーボンを使ってラケットを作るということが、ゴルフのシャフトを作るのとほとんど同じ事なので、製造ノウハウあってのゴルフ業界参入だった。
そのような流れがあったので、1980年代初期、最初にゴルフ業界に参入してきた時は、エアロナというカーボンヘッドだった。最近ゴルフを始めた人だと、昔パーシモンがあって、メタルがあって、チタンという流れだと思っているゴルファーが多いと思うが。実際にはパーシモンとメタルの間にカーボンという時期が微妙に挟まっていたのだ。
ヨネックスやヤマハは、その時期に切り込んでいったのだが、カーボンヘッドという物は大成しなかった。理由はカーボンで作っているのにパーシモンの形をしていたからだ。形まで変えようという発想にならなかった。使う側がそれを受け入れなかったという面もあるとは思う。結局そんな事をやっていたもので、新しい流れを作りきれなかったという歴史がある。
エアロナに関してはアイアンが飛ぶという話しで、高齢者が非常に飛びついた。それはカーボンの表面で溝が甘くて、バックスピンがかからないアイアンだったからで、バカ飛びした。そのかわり全然止まらない。それでも飛んだ方が良いというゴルファーはいて、ありがたがられて一定の層は顧客として獲得することに成功した実績がある。
長岡に行けば解るが。工場の他に、ヨネックスカントリークラブがあり、ゴルフ試打研究所という施設も長岡にある。
プロ契約というと、2009年の石川遼の話しがクローズアップされるが、ヨネックスも昔は、駆け出しの頃のフィル・ミケルソンと契約していた時期もあった。それまではドライバーもアイアンもカーボンしかなかったのだが。ミケルソンと組む様になってから、軟鉄のアイアンを扱う様になったり、総合メーカーとして発展する様になってきた。
石川遼がキャロウエイに移り、元気がないかな…
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