ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフボールの真実と評価
2015年モデル ボール試打テスト結果
当ゴルフレッスンスタジオの測定器ベクターを使い、各社2015年モデルの最新ゴルフボールを比較実打テストしました。今シーズンのゴルフボール選びの際に参考にしてみて下さい。
テストで使用しているドライバーは、PING G30 9.5° MT6/Sにて行いました。アイアンは、ヤマハ RMXフォージド DG-S200、ウェッジは、PING グライドウェッジDG-S200で、テスターは、私、北市秀男です。ヘッドスピードは40m/s(一般的に使われるヘッドスピード表示では42~3m/s程度)で、若干リリースが強めなので、平均値よりも少しバックスピンがかかりやすい打ち方をしていますが、フェースターンを使ってフック回転をかけているので、バックスピンはある程度相殺されるゴルフスイングです。ボールの打感としては、ある程度の柔らかさがあり、ドライバーとヘッドの接触時間を感じられるゴルフボールが好みで、下記の打感評価も、その様な私の感覚がベースにある事を事前にご理解下さい。
ボール選びで大切なことは
①ヘッドスピードが変わると、結果が大きく変わる
②スイングが変わると、結果が大きく変わる
③打ったクラブが変わると、結果が大きく変わる
…ということです。例えば、リストの使いが弱く、リリースの動きがない人や、フッカーはロースピンになってしまいますので、そういう人がロースピンボールを使うと、ボールに浮力が足りなくなり、飛距離をロスする可能性もあるわけです。
私が打ってこうだったからといって、他のお客様も、必ずしも同じ結果や感想になるとは限らないし、そもそもボールに求めている要素が違えば、選択肢も変わってくるものだという事をご理解の上で、データをご覧下さい。
今、売っているボールは、極めて多様化しています。
現在流通しているゴルフボールは、性能の多様化が著しく、パッケージを見ただけではどの様なボールなのか、もはや理解する事は難しい状況になっています。簡単に例を挙げると以下のような状況です。
・ドライバー/BS多・飛距離少 アイアン/BS多・飛距離短
・ドライバー/BS少・飛距離大 アイアン/BS多・飛距離短
・ドライバー/BSやや少・飛距離並 アイアン/BS激少・飛距離激大
・ドライバー/BS少・飛距離大 アイアン/BS少・飛距離大
(BS=バックスピン量)
一言で「飛ぶボール」と言っても、「どのゴルフクラブで打った時に飛ぶボールなのか」というところまで性能が細分化されているのが現実で、使う方が「どういう性能が欲しいのか?」「バックスピン量を増やしたいのか、減らしたいのか、打ち出し角を高くしたいのか、低くしたいのか、それはどのゴルフクラブで打った時か?」という、しつこいくらいの選択肢を組み合わせていかないと、本来そのゴルファーが選ぶべきゴルフボールに辿り着けない状況なのです。当店にも「ゴルフボールは何が良いんですか?」という方が来店しますが。そういう次元では、なかなか良い物が手に取れないという事を、まずはご理解いただきたいですね。
全ページ読み込んでいただければ「ゴルフボールとはこういうものなのか」という事がご理解頂けると思います。解説やデータまでじっくりご覧になりたい方は、基礎情報としてバックスピン量などの話しは分かっていた方が良いと思います。簡単な解説がございますので、こちらの章『ゴルフボールのフィッティング』をご覧下さい。
2015年モデルの状況の総評、詳細は有料コンテンツ『SGAネットカレッジ』の『2015最新ボール評価』にて、540円にてご覧になれます。
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