《動画》北市秀男ラウンドスケッチ1
2011.6.14 ラウンド全ショット。サイエンスゴルフアカデミーの店主は実際にどんなゴルフするのか?ゴルフラウンドを動画で掲載しています。
プロでもパターを短期間で替えることは珍しくありません。それだけ繊細で難しいものでもあります。
ストロークに再現性が高ければ、グリーンの速さや状態によってパターを合わせ込むのもひとつの手法ですが。普通のアマチュアであれば、それ以前の話しになってきます。
パターはカップにボールが入らないと成立しませんので、非常にシビアです。ドライバーは10y曲がっても、10yショート、オーバーしても極端な影響はありませんが、パターでの数十cmは大きな誤差になります。ことパッティングに関して言うと、道具は道具で大切なのですが、それ以上にストロークも非常に大切になってきます。
こうなってくると、当ゴルフレッスンスタジオが普段行っているような、ストロークを修正しつつ、ゴルフクラブをフィッティングしていくスタイルが、非常に高い効果を上げることになります。
まずはゴルファーの現状分析を科学的に行い、悪い動きを変えてもらい、良いストロークをしたときに、真っ直ぐなボールが打ち出されるパターを絞り込んでいきます。そのパターで練習することによって、パッテイング技術は自然と向上していくのです。
具体的にはこちらの動画をご覧下さい。
2011.6.14 ラウンド全ショット。サイエンスゴルフアカデミーの店主は実際にどんなゴルフするのか?ゴルフラウンドを動画で掲載しています。
この様に、なるべく近道を通って、それでも様々なパターを使い、ある程度とっかえひっかえやって、自分のエースパターを見つけていく行動は、ゴルファーは避けて通れません。この期間の時間的、金銭的投資はどうしても必要になります。
これはいい!というパターが見つかったら大切にすることです。
しかし、どんなにそのパターがどんなにいいと思っていても、1本のパターだけ使い続けていると、いずれそのパターで悩むときが来ます。そうなった時に、エースパターに固執して調子を崩すことのないように、セカンドパターをキープしておいて、自分の調子を維持するような管理も大切です。
パターには様々な形があり、最近は見た目にも驚くような形状や、大きさのものも発売されています。ここではパターのヘッド形状として、基本的な選択方法をご紹介します。
ストロークが【1】のように強いインサイドインになっている人はストローク中にフェース面の方向が大きく変化するため、重心距離が長く、シャフトがヒール側に取り付けられたパター(L字型等)を選んだ方が良いです。
ストロークが【3】のようにターゲットラインに直線的になっている人は、ストローク中にフェース面の方向がほとんど変化しないため、パターもフェースの開く動きが無いフェースバランスのパター(ロングネック・センターネック等)が合っています。
ストロークが【2】のように軽いインサイドインになっている人は、中間的特性のパター(ピン・アンサー型等)がマッチします。これが最も万人向けといえます。
特に引っかけ症状のプレーヤーは写真Aのタイプのパターが合っています。またプッシュアウト症状のプレーヤーは写真Bのタイプのパターが合っています。
パターのシャフトは短いですがとても大切です。
近年のアメリカ製パターはグリーンの高速化に対応して、シャフトが細く柔らかくなっているものが多いようです。グニャグニャして頼りなく感じる人は、少し短くして、硬いグリップを装着するとしっかり感が出てきます。
また、どうしても打ちきれず、カップ前でボールが止まってしまう方はシャフトを重くすると良いでしょう。
通常装着されているパターは、シャフト重量が100g前後です。日本シャフトから約150gのパター専用シャフトが出ていますので、これに替えると最後のひと転がりが出るようになります。
ゴルフフェアーで、スコッティー・キャメロンの講演を聴く機会があり、彼は「バランスが悪くなるので、キャメロンブランドのパターは切らないでほしい」と、力説していたのが記憶に残っています。やはり大切ということです。
最近のパターは、フェース面の溝の加工方法を様々な手法で工夫して、ボールの転がりをよくする努力をしています。
YES!というブランドのC-グループパターは、フェースに特殊な切り込み角度をつけた溝を同心円状に刻む、という特許取得済の製法で、ボールとフェースの接触時間を伸ばすことに成功していて、確かにいい転がりが得られます。
ゲリンライフというブランドでは、ロールグルーブテクノロジーという、フェースの溝(グルーブ)を丸く削ることにより、柔らかい打感と順回転ボールが打てる技術が盛り込まれ、いずれも本当に効果を感じることができますので、新しいカテゴリーとして悩んでいる人は、一度手に取ってもいいかなぁと思えます。
パターにもライ角があって、調整は可能です。
当ゴルフレッスンスタジオのような専門店で購入すれば、PINGのパターなどは全て無料で、ライ角、ロフト角、シャフト長、グリップの種類のオーダーを、無料で受けることが可能です。
ただ、パターのライ角は、パターに4°程度のわずかなロフトしかないために、ライ角による球筋への影響が、ほとんどないことは、あまり知られていない事実です。
ライ角というのは、ロフトが大きくなるほど影響が大きくなってくるのです。ですからパターのライ角は、球筋というよりも、構えやすくて、アライメントが取りやすいかどうかという観点でセッティングすればいいと思います。
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