中古ゴルフクラブ・ネット・並行輸入
ネット購入したゴルフクラブの問題点
未調整ゴルフクラブ問題2
さて、話しを戻していきましょう。
残念な事ですが、メーカーから入荷されたゴルフクラブは、ほとんどの場合で前ページ『未調整ゴルフクラブ問題1』に書いたような問題を大なり小なり抱えています。夢を壊すようで申し訳ありませんが、これは一般のゴルファーが想像する以上に悲惨です。あなたが大好きな、あのカッコイイと信じて疑わないブランドも実は…という事も十二分にあり得るのです。
特定のブランドに入れ込んでいらっしゃる方ほど、裏切られた感が強くショックでしょう。ブランド力を形成するためにメーカーが投下している広告費と、ゴルフクラブの精度はリンクしていないのが現実です。
私の様なメーカーから納品されたゴルフクラブの精度にうるさい店主がいて、リアルな店舗を持っているゴルフショップであったとしても、メーカーから入荷されてくるゴルフクラブの精度が良いとは言えません。私はお客様と面と向かってゴルフクラブをお渡ししています。もちろんゴルフクラブに問題が生じればアフターフォローもいたします。そういう売り手の責任が問われるような店にでも、メーカーは精度の低いゴルフクラブを卸してくるワケですから…
もしもメーカー内で精度の荒検品をしているのであれば、ネット中心に商売をしている様なショップには、もっと問題のある商品を流している可能性もありますし、逆にメーカー内で一切検品をしていないという事であれば、節分の豆まきのごとく、たまたまこっちに降ってきたものが良かったとか、悪かったとか、そういう次元で物が流通している事になります。私も過去には設計者としてメーカーにいた人間ですので、もちろん内部事情はわかるのですが。まあ、これくらいにしておきましょう。
ですからこうなってくると、ネットで買うからどうこうという次元ではなく、小さいショップで買っても、大型量販店で買っても、メーカーから納品されたままの状態でお客様に横流し、つまり、未検品・未調整の状態でゴルフクラブが手渡されるという事が、ゴルファーにとってどうなのか?今回はそのリスクを感じ取っていただければ幸いです。
私も業界内で飯を食っていますので、自分の業界批判は正直したくはありません。しかし、それはお客様の為にはなりません。お客様本意で考えれば、業界の事実を理解して頂き、その中でゴルファーご本人が、たくさんある選択肢からゴルフの道具を選んでいければいいと考えます。
ここだけに限らず、当ゴルフレッスンスタジオのホームページには、業界のタブーがたくさん書かれています。こういう事を書く事で私がメーカーからの圧力を受けたとしても、お客様の為には、それを知って頂く必要があると思います。
メーカーからの広告収入で成り立っているゴルフ雑誌では書けない現実を、私のホームページから読み取ってただければと思います。
「それならネットの最安値で買って、どこかに持っていって調整すればいいのね」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。ぜひ、次のページもご覧になって下さい。
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