ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフクラブの真実と評価
SYB ゴルフクラブ評価
SYB VESPO FC-614 フジクラ UTL LIGHT50/R2
このフジクラのUTLは一般向けのフェアウェイウッド専用シャフトで50g台。このUTLに関しては、あまりか硬いシャフトはお薦めできないので、RでもR2とかR3の方がバランスがいい。硬いと、手元と先のバランスが崩れているので、全然つかまらなくなるので注意が必要で、このシャフトはある意味敏感なシャフトとも言える。フレックスが落ちて、手元側が柔らかくなると、先端側のバランスと整合性がとれてきて、シャフトとしていいものになってくる特徴がある。各メーカーにこういった裏情報的なものがあるのだが、ユーザーにうまく返せるかどうかはフィッター次第だ。とにかくこのシャフトは打ちやすいので、男性の非力層や女性のハードヒッターで、安定した結果が欲しい人にはお薦めできるシャフトだ。価格も安いので、ゴルフクラブを安く仕上げたい人にもいい。
クラブヘッド単体の性能や特徴に関して。ヘッドは2003年頃にデビューしていて、非常に息が長いモデルになっている。低重心、かといって打ち出し角が高くなるわけでもなく、非常にロースピンで良く飛ぶフェアウェイウッドである。#3と#5はキャリーに大きな差はなく、#5だとキャリー後のランが少なく、#3だとランが多くなる事で、トータル飛距離に差が出るといって良い。当ゴルフレッスンスタジオの弾道解析装置は、キャリーの飛距離を一定値でカットしてしまっているので、実際はもっと転がって、最終到達距離は遠くまで行っている場合が多いので、その辺を含んでデータを参考にしてもらえるといいだろう。特に#3は、ドライバーとの飛距離差が、あまりないというお客様が多くいらっしゃるのも事実だ。
構造的にはフェース面で溶接せずにソール溶接という。今としては非常に珍しいタイプである事が特徴的だ。他メーカーは大抵フェース溶接で、フェース面をレーザー溶接するわけだが、その方が薄くできるので、溶接時間が短くて済むということで、生産効率、コストダウンの観点から、その方法を選択するメーカーが多い中、厚いソールを溶接するこの手法は時間がかかるものの。こちらの方が成果が出るという事で、2008年の新モデルもその構造を引き続き採用している。
#3よりつかまりが良く、結果が比較的誰でも確率よく打てるのが特徴で、お薦めできるクラブヘッドである。アゲインストに非常に強いのが、大きな特徴。
2008.5.14
打ち出し角 | 3(5:高い 1:低い) |
---|---|
ボール初速 | 4(5:速い 1:遅い) |
バックスピン | 2(5:多い 1:少ない) |
つかまり具合 | 4(5:多い 1:少ない) |
打 音 | やや高め金属系 |
操作性 | 4(5:良い 1:悪い) |
シャフトの調子 | 先中 |
体力レベル | 3~1.5(5:必要 1:必要ない) |
ゴルフスイングの分類 | 全Bタイプ可 |
※表中の『ゴルフスイングの分類』は、北市秀男式ゴルフスイング6分類に基づいて解説しています。詳細に関しては、表中のリンクから飛ぶことができます。
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