ゴルフクラブメーカーの実態と評価

SYB プレリティ6 マミヤ MM807/S

巷では1本9万円ほどするクレイジーというシャフトが話題の様だ。ハードヒッター向きに80tのカーボンをたくさん使ったやつを市場に出していて、評判が良いという事で、SYBを使い続けているゴルファーも、それに入れ替えている人が結構入れ替えているそうだ。ただ、練習場では「いいぞ、いいぞ」と言っていても、2週間もすると入れれ替えてしまう人も多いとか。原因は厳しいシャフト過ぎてラウンドで18H持たないという事だとか。

弾き感が良くて、球のつかまりも適度。装着するシャフトによって、この辺が変わってくるのは当然あるのだが、ベースのクラブヘッドとしては、すごく良いものだと思う。プライスも高いのだが、その分の価値はあるかなと思う。

一般的なイメージより難しくなく、誰でも使える良いクラブヘッドだと思う。小ぶりな感じがあるので、程良い操作性を求めるゴルファーにはお勧めできそうだ。

確かに80tだから全然しならない。ただ「あの感じがいいんだよな」という意見が多く、それなら感覚はそのままで、もう少したわみ感があるものを、ということで作られたのがこれである。

カーボンシャフトは、積層になっているプリプレグのカッティングシートというものを1層ずつ巻くのではなく、何層かにしプライたものを巻くのだが、その積層を80t・40t・80t・40tの様に交互にしているらしく、それでたわみ感を出して80tの弾きはそのままに、ある程度の緩みが感じられるシャフトという話しで、実際に打つとそのとおりだと感じられる。

動いている場所は先しか感じられない。基本的には硬いのだが、私でも先だけはチョロチョロっと動いていて、その様に先端部が動く事でボールがつかまるという仕掛けになって、真ん中から手元はガバーっと80tで固められているという印象だ。ゴルフクラブとしては非常に安定した印象で、右に行く人は右に行き続け、左に行く人はずっと左という感じになる様な、シャフトの特性でボールが散らばるような事はないだろう。これは球をまとめたいハードヒッターにいい。振り下ろした瞬間に硬いという感覚がダメというゴルファーにもいい。

ヘッドスピード43m/s（量販店測定だったら45前後になる）程度の自分では、ギリギリのシャフトという感じで、私が打ってもボールが左に行く事はないので、つかまり過ぎるのが嫌なゴルファーにも良いだろう。多分シャフトの弾きが速くて、当たった瞬間に球持ちがいいという感じではない様な印象で、パッと出ていってしまう感覚だ。自分でしっかり押せる人は押した分だけ前に出るので成果がありそうだ。クラブヘッドはちょっと小ぶりで構えやすいが、ロフトが大きいとフックに入っている傾向がある。形は誰が持っても問題ない形状だ。ロフトはまだ正確に計測していないが、見た感じサバを読んでいないはず。打音も乾いた音がして金属音も入っているので、飛んだ感じはするだろう。

2010.4.14

※表中の『ゴルフスイングの分類』は、北市秀男式ゴルフスイング6分類に基づいて解説しています。詳細に関しては、表中のリンクから飛ぶことができます。

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