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タイトリスト ゴルフクラブ評価
タイトリスト VG3 アイアン
軟鉄の一体物のヘッドで、構造的にはソールの中心部分の肉厚を中からアンダーカットになる様にNC加工で深くくり抜いている。ヤマハ116アイアンにも同様な加工は入っているが、加工の幅はVG3の方がハッキリ入っていて、フェース面の中心部下の肉厚が薄くなり、フェース全体の駆動する面積が広くなっている。トゥーヒールへのウエイト分配を考えているのかなと設計を見て感じた。
今までのVG3アイアンは初代の物を少しずつ改良してきた物だったのだが、今回は実打すると相当大きな違いを感じた。前モデルはインパクト時にボールが潰れていい打感だったのだが、今回のモデルはヘッドが駆動する分、ボールが潰れなくなっていてインパクト時にボールがフェースに乗ったという感覚があまり感じられない。これは個人の好みで好き嫌いがあると思うが、一般的にボールが潰れた実感がある場合、実際にはボールが潰れすぎているケースが多い。そうなると本来ボール初速に使われるべきエネルギーが熱に変わってしまい、インパクト効率としては悪化するので、適量潰れてボールが反発してくれるのが理想なのだが、その理想の状態に近いのではないかと思われた。
やわらかい曲線で研磨された、いいヘッド形状で、サイズはAP2と変わらない程度のやや小ぶりな大きさなので、ある程度の技量がないとつらいかもしれないが、打つとそれほど難しくは感じない。
ダイナミックゴールドAMT S200は、やや軽く感じるシャフトで振り抜きが良く、ダイナミックゴールドを振っているという感覚は全くないので、ダイナミックゴールドという名前だけで敬遠する必要はない。自分には無理だと思っていても、機会があったら一度実際に試打してみるといいと思う。
スイングに大きな問題があるとクラブを変えるだけではダメ…どうすれば?
※表中の『ゴルフスイングの分類』は、北市秀男式ゴルフスイング6分類に基づいて解説しています。詳細に関しては、表中のリンクから飛ぶことができます。
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