ゴルフクラブフィッティングの実態

サイエンスゴルフアカデミー

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ゴルフクラブフィッティングの実態

メーカーフィッティングのその先

小さなゴルフ工房が、オーダーメードのゴルフクラブを製作するというのとはワケが違い、大きなメーカーが、わざわざ個人に合わせたゴルフクラブを提供するというのは、手間がかかって大変なことです。

メーカーとしては一括大量生産をしてコストを下げて、利幅が大きく取れた方が経済活動としては効率的です。仕上がった7番アイアンが、使う人にとって長いゴルフクラブであろうが、短いゴルフクラブであろうが、ライ角がその人の身長に合っていなくて、左に飛ぶゴルフクラブであろうが、右に飛ぼうが、あとは個人で対応してくれといったところが一般的な対応です。

しかし、PING(ピン)は昔から違っていました。

PINGのフィッティングの概念は、1969年に発売した「キャビティバック・アイアン」の元祖、「カーステン1」の発売時から既に始まっていたと言われます。

ゴルファーによって異なる体型や、腕の長さに合わせて、最適なゴルフクラブがセレクトできるように、カラーコード表示によるライ角のバリエーションを設けるなど、「カスタム・フィッティング」という手法をいち早く取り入れて、商品として約40年間も提供し続けて来たわけです。

アメリカ市場において、このような取り組みはもはやスタンダードな考え方として定着しました。フィッティング済みのゴルフクラブの出荷が、半数を超えるメーカーが増えて来ています。私は、やっとこういう時代が来たか…という思いで、この状況を見ています。日本にこのシステムが一般的に根付くには、最低でもあと5年以上は必要だと予想していますが、このページに辿り着いた方の様に、この様な情報に対して感度が高い方々も、いらっしゃるわけです。

フィッティングという概念が受け入れられた先はどうなるのでしょう。私はフィッター(フィッティングをする人)の質と考え方が大切なポイントになってくると思います。機械的な手順を踏めば、ある程度のフィッティングは可能です。しかしそれは、今のあなたに合わせただけのゴルフクラブに過ぎないでしょう。

スライス打ちを容認して、スライスが出る球を打ったゴルフスイングをした時にボールが真っ直ぐに飛ぶ様に、ライ角をアップライトにセッティングすると、そのゴルファーが本物のナイスショットした時に、球はフックして目標から大きく外れる事になります。それを容認するのか、本人にどう伝えるのか、ゴルフスイングの指導を合わせてするのか、そのゴルファーの将来像をどの様にイメージしてフィッティングするのか。すべてはフィッターの見立て次第です。

今はフィッティングする事はいいことだ…で終わっていますが。今後ユーザーが成熟してきた時には、未来という時間軸を含めた見立てが出来ているのか、という視点がクローズアップされてくるだろうと考えています。

サイエンスゴルフアカデミーでは、古くからその様な考え方のもと、ゴルフクラブをフィッティングしたり、オーダーメードクラブを組み立てて来ました。フィッティングの一歩先を、私は見ているつもりです。

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