北海道のゴルフコースと練習場
北海道ゴルフ場ガイド
北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道勇払郡安平町早来富岡406
TEL:0145-22-4101 FAX:---
URL:https://www.hcgc.jp
総評/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
美しい箱庭的戦略コース 練習環境抜群
北海道クラシック早来は、純粋に素晴らしくていいコースだ。フラットな地形に美しい造形美を誇る、箱庭的コース。
精神的につらいコースなので、一生懸命やっていると最後の方はボロボロになる。景色でも見ながらのんびりやる気持ちが欲しいところだ。あまり入れ込みすぎないように。
開業当初は地面が柔らかすぎて、本当に難しかった。ランは出ないし、ちょっとしたミスがどダフリになって、桂ゴルフ倶楽部より苦しかったものだが。ここにきて軽く締まってきたのと、芝の厚みも以前ほど毛足の長い絨毯のような感覚ではなくしているので、軽く跳ねてくれるようになって打ちやすくなった。
そういう意味でここ数年、すごくいいコースになったという印象だが、人によっては柔らかいのがいいんだ、という価値観の人もいるワケで判断は様々。私の価値観で言うと、ターフを取っても取らなくても打てる今の状態の方が、普通にやるのであればいいと思う。
コースレイアウト/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
私も米国でニクラウス設計のコースをいくつか回ったが、その中でもこの北海道クラシック早来はトリッキーな印象がある。
ティーグラウンドが後ろだと、かなりの飛距離が要求されるし、キャリーボールで高弾道で飛距離が確保できないと難しい。1打目はワイドに打てて、グリーンに近づくにしたがってググッ絞られていくレイアウトが基本で、途中の池やクリークが効果的にプレッシャーを与えている。
所々、ここまでやらなくていいんじゃないかと思えるような、サディスティックな側面も感じる。
フェアウェイ/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来のフェアウェイはオールベントで、しっかり短く刈り込まれて管理されていているので、ヘッドの降ろしどころは妥協を許さず、トップも出れば、どダフリも出る。
フェアウェイだからといって安心はできないが、振りやすいコースになってきた。
ラフ/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来のラフはほとんどなく、あっても短く刈り込まれている。
フェアウェイにあって、ベント芝の上にペッタリ沈んでいるボールより、ややティーアップされたような状態にあるラフからのボールの方が、逆に打ちやすかったりする。
グリーン/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来はグリーンのアンジュレーションが大きいので、ある程度グリーンを把握していないと、どこへ打っていったらいいのかわからないというのがある。
グリーン自体は大きく読めるグリーンなので、やりやすい面もある。見た目のわりには、それほどグリーンは速くないようにコントロールされている。速くてあの傾斜があったら本当に大変なことになる。
あまり手強くしすぎると皆が回れなくなってしまうので、ちょうどいい感じだ。
バンカー/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来のバンカーは川砂ではないけれども、それほどサクサクでもなく、入ったらすぐ目玉になるわけでもなく、わかりやすい砂だ。
要所要所に結構深いバンカーや大きなバンカー、連続して配置してあるバンカーがある。ピンを狙って入ったバンカーは、まず寄せワンがきかない場所にピンが切ってあるという印象が強い。
練習場/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来の練習環境は最高だ。
芝から打てるドライビングレンジに、併設されたアプローチ練習場も広大。バンカーの砂は入っていないので本当の意味での練習には不向きだが、立派なバンカーがある。
パッティンググリーン大型のものが2面あって管理もいい。
攻略一口メモ/北海道クラシックゴルフクラブ 早来
北海道クラシック早来は、クリークが絡んでくるところでスコアを落とすのが一般的だろう。攻守のメリハリ、クラブ選択の決断がカギになる。
5番:飛ぶ人はレギュラーからだと1打目はクリークをオーバーする可能性がある。ティーショットの刻み具合がポイントだ。
8番:グリーンの形がえげつない。乗せどころに注意。
9番:短いが幅が狭いので、飛ぶ人はアイアンで打ってもいい。ただし250yくらい打たないと左足下がりが残る。グリーンはコンビーフ缶のような形状で、手前は全部バンカー。バンカーに入ったら手前に出す選択肢も考える必要があるかもしれない。グリーン奥にいってもなかなか寄らない。
10番:右ルート、左ルートがあるが、右ルートがセオリーだと思う。とにかく右回りで逃げる方法をお薦めしたい。3打目もグリーンの右に外した方が、ダボ、トリはたたかない。PAR5でそこまで消極的でいいのか?というのはあるが。
13番:グリーンに奥行きがなく、グリーン面が左奥に傾いているような印象があって、ボールもいまいち止まらない。右にエプロンがあるので、フックボールを打ってスーッと入っていくようなボールが打てればいいのだが、なかなか難しく、簡単にパーが取れない。
14番:ティーショットからして嫌。左の池にとにかく入れないこと。アイアンでいい。2打目は猛烈なプレッシャーがある。体感より風の影響も大きく、池越えを狙って池に入るゴルファーが非常に多い。
15番:長いPAR4。ドローボールが打てれば前に出れる。セカンドが難しく、グリーンに対して高い球を打つしかない。
17番:風の影響を強く感じる。右からの寄せは効きやすいので、引っ張って左の池に行けないことが大切。
18番:アゲインストの風を受けやすい。セカンドは大きめなクラブで攻める必要がある。ピンの距離には打ちたいのだが、なかなか合わせるのが難しいホールだ。
※数字はホール数で、北市秀男が自分でラウンドする際に、特に注意するホールをピックアップしました。ラウンドの事前情報として参照してください。
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