北海道のゴルフコースと練習場

総評／エミナゴルフクラブ

54Hに併設のアイリス18ホールの大規模ゴルフ場

エミナゴルフクラブは全体としては72ホールを持つ、巨大なゴルフコースです。東コースは距離があり、アップダウンもある。南コースは女子のトーナメントコースで、距離は短くてフラット。西コースはセルフで回ることができる。奥まったところにアイリスという別扱いのコースもあって、そちらのコースはカジュアルに楽しめる。

今回は2008年にアクサレディースが行われている、エミナゴルフクラブの南コースをピックアップする。南コースは平坦で歩きやすく、グリーンの状態が非常にいいのが特徴。コース的にはプレッシャーがほとんどなく、かなり楽に回れる癒し系コース。

道外からラウンドに来る場合は、まだ元気な最初のうちにこのコースに来て、高得点をマークして勢いをつけるか。逆に最後にラウンドして、今までの鬱憤を晴らして癒されるか。選択は難しいところだが、とにかく天気にさえ恵まれれば、なにも心配することはないので楽しめます。

コースレイアウト／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブの南コースはフラットで、視覚的にも圧迫感のあるホールはほとんどありません。ドックレッグもあるが極端なものはなく、レギュラーからであれば、ショートカットにこだわるより、残る距離もさほど長くはないので、フェアウェイキープを確実に狙っていった方がスコアにはなります。

コース幅はあるが林にセパレートされている。木はさほど太いものではないが、ある程度密集していてスコンと抜けている印象はあまりない。もしも林に入ってしまったら状況をよく見て、手堅く出すのが得策。

グリーン周りの形状が微妙に砲台になっているので、ちょっと届かないような球がグリーンには入っていかない傾向がある。

フェアウェイ／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブのフェアウェイの特徴は、幅はそれなりにしっかりある方なので、道外からプレーしにきても快適だろう。

ボールがしっかり浮くので非常に打ちやすい。地面が柔らかいわけではないが、芝が柔らかいクッションの役割を果たしているようで、ティーショットで打ったボールが前に転がっていかない。1バウンド目にボールの威力が極端に減速される傾向がある。

1打目の着弾点周辺が、比較的受けていることも影響しているのかもしれないが、レギュラーティーから回っても、240y先にあるポールを超えていくことはなかなか難しい。ランが多いコースでのラウンドが多いゴルファーにとっては、少々厳しいかもしれない。そういう意味では、ドラコンはキャリー勝負になっていくコース。

ラフ／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブのラフは結構強い。

短く見えても青々してウエットな所にいると、しっかり食われてしまう。

ある程度振り抜く力が必要なので、ラフに入ってしまったら無理をせずに短いアイアンから使い始めて、状況を把握してから番手を上げていくことをお薦めします。

グリーン／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブのグリーンは読めるし、また読んだとおりに転がる。

ここで入らなかったら自分の腕に問題であると断言できるような、しっかり転圧がかかった鏡面的な仕上がりで、速いのだが、速すぎて何もできないということもなく、本当にバランスがいい。グリーンコンディションは最高！

バンカー／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブの南コースの砂は普通の川砂で、北海道の昔ながらの地場コースの砂だなぁ、という感じ。特に注意することはなく、扱いやすい。

練習場／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブの練習場はとにかく幅があって、何人居ても打てそうな巨大ドライビングレンジがある。ボールは全てコースボールで、ラウンド前の練習としては最適。

近くにアプローチグリーンが2面あり、そのグリーンの状態もいい。

パッティンググリーンの管理もよく、本コースとの差も感じない。

攻略一口メモ／エミナゴルフクラブ

エミナゴルフクラブの南コースは、ティーグラウンドの向きがあまり真っ直ぐ向いていないような印象がある。しっかり確認しないと打ちたいところへ打ち出せないこともありそうだ。

南6番：ティーグラウンドに立つと、左右に連続してバンカーが見えてプレッシャーがある。

南13番：レギュラーティーが見た時、正面に見える大きな木が手前にあるように見えるが、実際はポールの右奥に木が生えている。

南18番：右の林が谷になっているので、入れてしまうと後々やっかいだ。

※数字はホール数で、北市秀男が自分でラウンドする際に、特に注意するホールをピックアップしました。ラウンドの事前情報として参照してください。

《NEXT》→『小樽カントリー倶楽部』