ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフクラブの真実と評価
コブラ ゴルフクラブ評価
コブラ S2 モトーレS2 60J/S
フルチタンヘッドで、構造的にはバックスピンがある程度出るはずなのだが、ZLよりバックスピン量は少ないので、このヘッドはランが出るタイプだと言える。見た目はシャローバック系の印象はあるが、特性はまた別物で特徴がある。ボールがつかまってもバックスピンが出ない傾向も見て取れる。北海道に多い、体力があるゴルファーが使うとハマるゴルフクラブのひとつと言える。
構えた時に、白いスコアラインの幅が広く見えるのが個人的には気になる。地の部分が広すぎるのだが、一方ではスイートエリアが広いという事にもなるので、それはそれで良しとしておこうか。
これはフレックスがSと言われると、ん~、ちょっとないねぇという感じで、自分としてはSXくらいの感じだ。元調子系の2キックでもう1ヶ所は先端側がキックポイントだが、まだ手元側にしなりがないタイプだ。フレックスXよりしなりは感じるのだが、まだ手元側がしなりきっていない分、先端側のしなりが、より強く感じられる状況にある。
実際のデータは、極めて硬い元調子なのかもしれない。結果として、先しか動いていないようにしか感じないという気がするけれど、純正のシャフトとしては非常に強いシャフトがついているなという印象なので、わざわざカスタムシャフトを入れて高額にしないで、それなりに力のある人が使うには賢い選択だと思う。価格は5万2千円定価。こんなしっかりしたシャフトが入って5万2千円で買えるゴルフクラブは聞いた事がない。ニーズに合致する人はお買い得だ。
トータルで体力があって振れないと、上手くシャフトを使って走らせてというシャフトではない。逆に、走りすぎて左に巻き込んで嫌なゴルファーには丁度良いだろう。体幹部分でしっかり振っていかないとダメで、手先でうまくしなりを作って運ぶようなゴルフスイングではボール初速が全然出ないので、やはりハードヒッターに向いている。ゴルフクラブとしては癖のない良いデータを示すので、使える体があるか、使えるゴルフスイングかによると思う。
45.5インチ仕上がりだが、これも長さは感じない。振りやすいゴルフクラブだ。
2010.1.15
打ち出し角 | 3(5:高い 1:低い) |
---|---|
ボール初速 | 3(5:速い 1:遅い) |
バックスピン | 2.5(5:多い 1:少ない) |
つかまり具合 | 3(5:多い 1:少ない) |
打 音 | ノーマル低め |
操作性 | 3.5(5:良い 1:悪い) |
シャフトの調子 | 先 |
体力レベル | 3.5~4.5(5:必要 1:必要ない) |
ゴルフスイングの分類 | Bタイプ全般 |
※表中の『ゴルフスイングの分類』は、北市秀男式ゴルフスイング6分類に基づいて解説しています。詳細に関しては、表中のリンクから飛ぶことができます。
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