ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフクラブの真実と評価
SYB ゴルフクラブ評価
SYB VESPO FC-614 ディープスピード75/S
これは前記のSYB VESPO FC-614 スピーダー70FW TM-39/Sとは違い、ドライバー用のシャフトを切っているので、手元側の剛性の高い部分がなくなっている分、比較的元調子のテイストに変化している。元来、重さもあるし硬いのだけれど、実際には硬いところがなくなっているので、フェアウェイウッドにするとさほど硬くは感じない。なるべく先端をカットして、手元側を残した方が、硬いのが欲しいゴルファーにとってはいいだろう。Sの割には、そんなに硬い印象はなく、ゴルフクラブを振り下ろす時に、それほど力をかけなくてもシャフトが良くしなる感じがある。切り返しの動きが比較的穏やかなゴルファーにはいいだろう。一応、このシャフトはメーカー推奨のシャフトなので、合えば選択するのもいいだろう。
クラブヘッド単体の性能や特徴に関して。ヘッドは2003年頃にデビューしていて、非常に息が長いモデルになっている。低重心、かといって打ち出し角が高くなるわけでもなく、非常にロースピンで良く飛ぶフェアウェイウッドである。#3と#5はキャリーに大きな差はなく、#5だとキャリー後のランが少なく、#3だとランが多くなる事で、トータル飛距離に差が出るといって良い。当ゴルフレッスンスタジオの弾道解析装置は、キャリーの飛距離を一定値でカットしてしまっているので、実際はもっと転がって、最終到達距離は遠くまで行っている場合が多いので、その辺を含んでデータを参考にしてもらえるといいだろう。特に#3は、ドライバーとの飛距離差が、あまりないというお客様が多くいらっしゃるのも事実だ。
構造的にはフェース面で溶接せずにソール溶接という。今としては非常に珍しいタイプである事が特徴的だ。他メーカーは大抵フェース溶接で、フェース面をレーザー溶接するわけだが、その方が薄くできるので、溶接時間が短くて済むということで、生産効率、コストダウンの観点から、その方法を選択するメーカーが多い中、厚いソールを溶接するこの手法は時間がかかるものの。こちらの方が成果が出るという事で、2008年の新モデルもその構造を引き続き採用している。
アゲインストに非常に強いのが、大きな特徴。
2008.5.14
打ち出し角 | 3(5:高い 1:低い) |
---|---|
ボール初速 | 4(5:速い 1:遅い) |
バックスピン | 2(5:多い 1:少ない) |
つかまり具合 | 2.5(5:多い 1:少ない) |
打 音 | やや高め金属系 |
操作性 | 4(5:良い 1:悪い) |
シャフトの調子 | 元 |
体力レベル | 4~3(5:必要 1:必要ない) |
ゴルフスイングの分類 | Bタイプ全般可 |
※表中の『ゴルフスイングの分類』は、北市秀男式ゴルフスイング6分類に基づいて解説しています。詳細に関しては、表中のリンクから飛ぶことができます。
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