《動画》ゴルフパートナーになる中古クラブとは【1/5】
「ゴルフパートナーになる中古クラブとは」と題して、サイエンスゴルフアカデミー主宰、北市秀男が、ゴルフパートナーになる中古クラブ選びのポイントを解説【1/5】
ゴールデンウィーク(2024年)
5月4日(土)〜5月7日(火・定休日)は、お休み致します。
5月8日(水)より、通常どおり営業を致します。
「ゴルフパートナーになる中古クラブとは」と題して、サイエンスゴルフアカデミー主宰、北市秀男が、ゴルフパートナーになる中古クラブ選びのポイントを解説【1/5】
ラウンドする際にゴルフパートナーとなる14本のゴルフクラブ。特に中古のゴルフクラブの流通が盛んな今、改めて中古クラブが自分のゴルフパートナーとなり得るか?その問題点や注意点を検証していきたいと思います。まずはゴルフクラブのライ角とシャフト長の問題です。
SGAゴルフレッスンスタジオはご来店のお客様のゴルフスイングとゴルフクラブを拝見し、今お使いのゴルフクラブが適正化どうか?私独自の視点からアドバイスしています。もちろん、そのままお使い頂いて結構です。当店ではゴルフスイングの話しだけ聞いて、ゴルフクラブは買い替えないでいいですというお客様もいらっしゃいますが、問題のあるゴルフクラブを使われているお客様もお見受けします。中でも「自分はゴルフがうまくいっていない」というお客様で、中古ゴルフクラブをお使いのゴルファーの一部には、とんでもなく規格外のゴルフクラブを、本人は知らずに手にしてしまっているケースも少なくないのです。それはロフトでもフレックスとも違うので、非常に判りにくいものです。
巷でも「ライ角フィッティング」という言葉を聞くようになりました。身長や手の長さの比率などから一人ずつ適正なライ角は異なりますし、そして技量でも適正なライ角は若干異なるケースもあります。前オーナーがそういうことに敏感だったりすると、ライ角調整が施されている可能性があります。極端な例では、非常に問題があるゴルフスイングでボールが曲がるので、なんとかライ角を曲げられるだけ曲げて、無理矢理ゴルフクラブ側で補正出来ないものかと、とんでもないライ角に設定されているゴルフクラブもお見受けします。そういったゴルフクラブが中古市場に出回る際には、ライ角はそのまま流通します。曲げ直すにはお金が必要ですし、売る側も次のオーナーのことなど考えませんのでそのまま放出されるワケです。
人間は今持っているゴルフクラブを使って球を真っ直ぐ、遠くへ飛ばそうとします。
持っているゴルフクラブがそのゴルファーにとって適正なライ角になっていなければ、理にかなったゴルフスイングをしても、ボールは真っ直ぐに飛びません。変なゴルフスイングをした時に真っ直ぐ飛ぶことになります。そのままでは上達できないばかりか、ゴルフスイングを壊し、練習するほど悪い動きを浸透させることになります。それでは真面目な人ほど損をしてしまいます。安物買いの…とならないように見極めが必要です。
そしてシャフト長にも問題を発見することがあります。私もプロなので、ゴルフクラブをパッと見れば「あれっ?短いな」とか「長いかも」というのは気付きます。その場合はすぐにゴルフクラブのバランス数値を計測するのですが、シャフトの長さをいじっているゴルフクラブの中には、このバランスという設定がとんでもなくおかしい物があるのです。シャフトを切ったり、長い状態で組んだ理由は様々でしょうが、それに応じた処理がなされていないと、ウッド系とアイアン系の振り心地が全然異なっていて一貫性がなかったり、1本だけ極端に振り心地が違ったり、極端に振り方を変えないと真っ直ぐ飛ばなかったりと、様々な弊害が出ます。
ゴルフクラブがご自分で組み立てられるくらい、十分な知識があれば中古クラブという選択も十分にあると思います。ゴルフクラブを構えてライ角やシャフト長の違和感を感じ取れるゴルファー、素振りをしてバランスに違和感を感じ取れるゴルファーも大丈夫でしょう。それがよくわからないゴルファーは、そういったリスクを含んだ上で価格設定されていると思うべきでしょう。
一般的には「どうせ下手なんだから、そんな誤差はゴルフスイングの悪さに消されてしまう」という考え方に陥りがちですが、ゴルフはそんなに甘いものではありません。合わないゴルフクラブを持ったら、持ったなりのゴルフが身に付きます。滝汗!
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