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カーボンシャフトの樹脂

カーボンとは、カーボン繊維を樹脂で固めたものです。

現在はその樹脂の品質が向上しています。カーボン自体は以前からそんなに変わっていないので、カーボンシャフトの主な構成材料である樹脂がよくなっているということは、カーボンシャフト自体が良くなっていることにつながっています。

シャフトを作るときは、カーボン素材が綺麗に並んだ隙間に、樹脂が染み込んでいる状態(含浸/がんしん)のシートでメーカーから納品されるのですが、現在はそのカーボンと樹脂の重量比が、以前と全然変わってきています。昔は、樹脂比率がものすごく高かったのですが、現在は樹脂比率がものすごく低いものが多く、カーボン素材の比率が上がってきています。

現在の高級シャフトは、打感が乾いた弾きのあるフィーリングにどんどん変化してきています。その原因となっているのが、このカーボンと樹脂の比率(含浸率)なのではないかと、私は考えています。それによって、軽くて、乾いて、弾きのあるいいシャフトが市場にたくさん出てきています。

ただ、樹脂の比率が低いカーボンで作ったシャフトは、そのような高性能である反面、カーボンどうしの接着がガッチリと一体化されて組み合わさっておらず、積層されている層間のズレが、微妙に出やすいような印象を受けます。つまり、極めて糊が薄い状態ですので、長持ちという面では不安を感じます。重量が重ければそういったことも関係なくなりますが、重量が軽いタイプで弾きのいいものは、ある意味折れやすいし、折れないまでも劣化でパフォーマンスが起きやすい可能性を高く感じます。

「俺は何十年もゴルフをやってきたけど、シャフトが折れたことなんて一度もなかったぞ!!」と、猛烈なクレームを言うお客様もいるようですが、性能を取るためにメーカーも今はギリギリのことをやってくるので、今までになかったこのような副作用的な現象が起こることは、私のような素材まで理解している人間からすると、ある意味必然になってきているのが現状です。

メーカー側からの事前アナウンスは当然として、販売店側もこの辺の知識を向上させて、お客様にアナウンスするべきでしょう。もし折れるのが嫌だったら、60g台以上のシャフトを買いましょう。50g台以下の重量だった場合は、リスクを承知して使う必要があると思います。開発競争はもうそういうところにまで来ているのです。

《NEXT》→『シャフトの先端強度

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