ゴルフクラブ選び方の基本
ドライバー選び方の基本
ドライバーデータを見ずに買ってはいけない
では、一般のゴルファーがドライバー選びを成功させるためには、一体なにをすればいいのか。答えは、出来る限りたくさんのゴルフクラブを打って、同じ条件でデータを取ることです。
揃えるべき条件は、最低でも同じ計測器、同じボールを使うことが最低条件です。計測器によっては、実際のパフォーマンスよりはるかに良い結果が出るように、計測器側で設定を水増ししている場合もあります。「ほら、こんなに飛んでますよ!」といい数字を見せて、購入意欲をあおるためです。計測する店が違ってい流場合はもちろん、同一店舗内でも打席が変われば比較対象にはできませんので、有効なデータを集めるのは、現実問題としてなかなか困難です。
ボールを固定する意味は前のページ『ゴルフクラブ試打会の落とし穴』のとおりですが、ゴルフクラブ量販店のボールは、計測には問題のあるレンジボールタイプが多いように見受けられます。
理由は、コースボールが高価であることと、レンジボールに比べてコースボールは耐久性が格段に低いということでしょう、SGAゴルフレッスンスタジオでは3ヶ月に1度、ボールの入れ換えをしますが、1ダース数千円のボールを9ダース使うので、負担が大きいのは事実です。しかし現実に近いボールで数値を取らなければ、計測自体の意味が薄れますので、注意して下さい。
そしてデータが取れたら、ボール初速を比較して下さい。この数値が高いほど、遠くへ飛ぶ可能性が高くなります。ご存じの方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、飛距離に関わる数値には、バックスピン量や打ち出し角という要素もあるのですが、これはボール初速の数値に応じて適正値も変わるので、この場で断言することはできませんが、ボール初速が60m/sのゴルファーであれば、バックスピン量で2300回転の前後、打ち出し角が15度前後あれば、トータル240y程度のパフォーマンスは得られるはずです。
いずれにせよ、性能や結果を想像して買うのは、あまりに確率の悪いギャンブルです。普通のゴルファーだけでなく、私にもできるのは、とにかく打ってもらうことだけなのです。
ただ私の存在価値は、ゴルフスイングとデータを3回分ほど見せていただければ、適正と思われるスペックのゴルフクラブが、瞬間的に3本以内に絞り込めることだけです。やはり打ってもらわないことには、私でさえも正確にはわからないのが現実なのです。
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