ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフメーカーの真実と評価
クリーブランド評価評判・口コミ
《2015.11.4 改訂》
スリクソンに買収された数年が経過しました。これまでの流れでクリーブランドを評価すると、ゴルフメーカーとしての泥臭さが見える、玄人的な組織であるという印象が持てます。
変形クラブヘッドとしてマーケットに風穴を開けたハイボア。実はその形は約20年前に私の職場で見ていました。その時同じ設計部門にいたゴルフをまったくやらない先輩設計者が「こういう形にしないと低重心にならないだろ」と言って持ってきた形が、このハイボアそっくりだったのです。当時私が勤めていたメーカーでは「そんな形では売れるはずがない」という事で、上司にはねられてしまい、製品にはなりませんでした。
このハイボアがデビューした時点であっても、この形は日本メーカーでは発売出来なかったでしょう。社内的に「あんな形は出せない」となるでしょうし、ゴルフ量販店の本部に試作を持っていっては「こんなの売れない」とでも言われてNGを食らうのが関の山だったのではないでしょうか。
しかし、クリーブランドというメーカーは、この様な革新的理論をブレークスルーして、商品化まで出来る様なバイタリティがありました。
残念ながら、ウエッジ以外は日本国内では見かける事が少なくなり、陰がすっかり薄くなってしまいました。これはダンロップの営業体制が、XXIOやSRIXONを売り、数字を作る事にプライオリティーがあり、クリーブランドの営業に熱心ではないと聞く事があります。この買収は今のところ日本国内では上手くいっているとは言えないと感じます。
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