ゴルフクラブメーカーの実態と評価
ゴルフメーカーの真実と評価
ダンロップ評価評判・口コミ
本当の意味で、日本で唯一残っているゴルフの総合メーカーと言える。
ホンマなども似たようなポジションにあるメーカーと言えるが、研究のやり方、レベルが違う。ゴルフの為にスーパーコンピューターを24時間フル稼働させて、有限要素解析のシミュレーションを社内でできる会社など、限られているのが現実なのだ。
母体がタイヤメーカーのゴルフブランドとしては、ツインタワーの様にブリジストンというブランドもあるが。あそこは自分の知っている範囲では、シャフトやクラブヘッドは自社で作っていない状態で、かなり製造部門をカットした体制にあるという認識だ。それに比べるとSRIは、製造部門の中枢がまだまだ社内にあるという印象がある。意外かもしれないが、国内で一番シャフトを多く作っているゴルフメーカーは、ここだったりもする。
ゴルフ専業メーカーではないので母体が大きいから、やる事に余裕がある。まず会社として、ゴルフに手を出してからの歴史がある。ダンロップとしては古くからゴルフボールが有名で、ダンロップ65などは、当時の給料が5,000円なのに対してボールが800円した頃からゴルフに関係していて、どことは言わないが、チョロッと横から入ってきたゴルフメーカーとはワケが違う。
「ゴルフクラブはこうあるべき」という様なポリシーが、SRIなりにあるように見える。PINGと同じ様に、社内に新商品評価委員会のような組織があって、前作より良いもの出なければ世に出さないという体制は、確認出来ている。
ゴルフボールを設計・製造しているという強みは、ゴルフクラブの設計にも活きている。
コースでZR-800を使った時、キャロウェイのボールで打ったらどうにもならない打感だったが、OBゾーンに投げ捨てられていたXXIOのボールがあったので、それを拾ってポンと打ったら、とても爽快感のある気持ちのいい打感を感じられた。やはりスリクソンとXXIOのマッチングというものがしっかりあって、ボールを作っているから解る事が、ゴルフクラブ作りに結びついている感がある。
全体的に言えることは、ゴルフクラブに許容範囲が大きい、使える人の層が広い。
例えばXXIO良いんだってね。使ってみようか。で、手に取っただけの人でも、大きな失敗がないので、まぁ、こんなもんかなという感想になる事が多いだろう。もちろんちゃんとフィッティングすれば、もっといい可能性もあるのは事実だが。あと、ライ角設定が、現代的な設定よりフラットで、組み上がりの精度も高い。
もちろん個別には色々あるので、誰でも気軽に手にとってもハズレませんよ。とは言えないが。総合的に見て私は高く評価している。
私から見ると、究極的にアイアンなどでもスピンコントロールに重きを置いている様に見えていて、鉄のフェースでも、こんなにスピンがかからないゴルフクラブが作れるんだ。という驚きを感じるモデルがある。すなわち、これは飛びに直結するものでもある。
シミュレーションで出た結果は、自分達でオリジナルの機材を作って、実打して検証するような体制もしっかり構築されていて、ゴルフクラブの研究設計に携わってきた自分の目から見ても、かなり信頼できる製品を世に送り出しているゴルフクラブメーカーと言えるだろう。
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