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ゴルフクラブ選び方の基本

シャフト選び方の基本

シャフトのフレックス

シャフトのフレックス 写真1 シャフトのフレックス表示は、一般的にL、A、R、S、X などのように表示されており、Lが一番柔らかく、Xは一番硬いことを表します。

日本の一般成人男性用としてメーカーが推奨するのはR(レギュラー)フレックスになります。しかし、測定方法など統一されていないため、メーカーが違えばフィーリングが大きく異なります。また同じメーカーでもプロモデルとアベレージ用のモデルとしては、同じSでもプロモデルの方が硬い場合が多いようです。

シャフトの硬さを数字にする方法は2種類あり、ベンド測定法と固有振動数測定法があります。シャフトの設計や製造の現場では昔からのベンド測定法が主流です。これはシャフトの手元を固定して先端に錘をのせてたわみ量を計測するものです。この問題点は静的な特性しか現していないことにあります。

この欠点を補うために固有振動数測定器が開発されました。これはゴルフクラブの手元を固定して、クラブヘッドを振動させて1分間に何回振幅を繰り返すかで、動的な硬さを測定します。この問題点は手元側だけの硬さしか測定できないことにあります。

当店でもこの2つを組み合わせて判断していましたが、シャフトの設計が進歩してカーボンの3軸・4軸と多軸化が進んで、どうも上記の測定法では実際に振った感覚が一致しない高性能シャフトが増えてきました。このてのシャフトはワッグルするとフニャフニャするのですが、振るとしっかりした感覚があり飛んで方向性も安定します。最後は私が振った感覚をお客様にはよくご説明して販売しています。

結論として、フレックス表示はあまり当てにならないといえますが。一応の目安としましょう。

シャフトの進化は凄いです。2年以上前のゴルフクラブをご使用中の方は是非、新しいシャフトを使ってください。費用対効果は保証できます。

ドライバー・アイアンのトルク

ドライバー・アイアンのトルク 写真1 シャフトのねじれは、カタログなどではトルクと表示されています。

あるねじれ力を、シャフトにかけて、何度ねじれるかを表しています。表示されている数字が少ないほどねじれが少なく、クラブヘッドの先端やヒールでボールを打ったときの方向性が良くなります。しかしねじれが少ないシャフトほど良いということではありません。

低トルクシャフトは切り返す瞬間に硬く感じ易い傾向があります。スイングテンポが遅く、ヘッドスピードが遅い人にはハードに感じるでしょう。これがダウンスイングでの力みに繋がるので、ゴルフスイングを崩す可能性もあります。一般的に低トルクシャフトはスイングテンポ・ヘッドスピードが早く、インパクトでハードヒットする人にマッチします。

ねじれの多いシャフトにも長所があります。ゆったりしたテンポでゴルフスイングする人は、ゴルフスイング中にねじれ、戻る力を利用してフェースを強くターンさせて、ボールをしっかり捕まえて飛距離アップすることが可能です。

また、シャフトのねじれとクラブヘッドの大きさには相性があります。大きいクラブヘッドは重心距離が長いためダウンスイングでフェースが開きやすい傾向があり、こんなクラブヘッドにねじれの大きいシャフトを装着すると、ボールが捕まりません。大きいクラブヘッドほど、低トルクシャフトを選んだ方がマッチします

ゴルフスイング中に切り返したときに感じるトルクは、実はシャフトの手元側のトルクで、実際にクラブヘッドがボールと衝突して、ボールの行方に影響を及ぼすのは、シャフトの先端側のトルクになっています。カタログなどに表示されているトルク値は、シャフトの先端と手元側の両端をつまんで、ギュッとひねった時の値でしかなく、その数字を見たところで、大したことはわからないのが現実なのです。

切り返すテンポが遅いゴルファーにとっては、このようなねじれ系の緩みを感じないと、ゴルフスイング中に硬くて全然タイミングが取れないという現象が起きます。

しかし、インパクトの衝撃は非常に大きいものなので、先端側のロートルク化ということがあった方が、明らかに方向性はいいワケで、シャフトはどんどんそういう方向で開発されているのが現状です。

シャフトのキックポイント

シャフトには局部的にシナリやすい部分が必ずあります。

この部分がグリップエンド側にあるか、クラブヘッド側にあるかで重量やフレックスが同じ表示でも、ゴルフスイング中のしなり方に大きな違いがあるのです。どんなタイプのゴルフスイングに、どのタイプのシャフトがマッチするのか、簡単にお話しします。

先調子シャフトがマッチする方

このシャフトは、グリップ側が硬く先端が軟らかいタイプのシャフトです。

しなり量が少なく、クラブヘッド軌道が安定し、方向性が良く、ボールのバラツキが少なくなり、ミート率が上がります。

ただし、打ち出されたボールのバックスピン量が多くなりやすいので、ランが出にくいデメリットもあります。体型的には上半身の発達したガッチリした体型で、腕力の強い人が使うとマッチします。スイングタイプとしては、スイングリズムが早く、ゴルフクラブを振り下ろす時に、腕のスピードが速い人にマッチします。若い人や、若い頃に野球などのスポーツ経験が豊富な人にお勧めです。

手元調子シャフトがマッチする方

このシャフトはグリップ側から軟らかく、シャフト全体が鞭のようにしなるタイプのシャフトです。

しなり量が多くタメが作れるため、シャフトがしなり、戻る力を利用して飛距離アップが可能です。打ち出されたボールのバックスピン量が少なくなりやすいのでランがあります。

ただし、しなり量が多くクラブヘッド軌道が不安定になりやすいため、ゴルフスイングの再現性が高くないと、ボールのバラツキが多くなり、ミート率が下がります。体型的には筋肉質でなく、非力な人にマッチします。

スイングタイプとしては、スイングリズムがゆっくりで、ゴルフクラブを振り下ろす時に腕のスピードが遅い人にマッチします。高齢者や体力に自信はないが、いつも同じゴルフスイングができる方や、上級者にお勧めです。

中調子シャフトがマッチする方

中調子シャフトは、文字の通り中間的特性のシャフトです。

余談ですが、ブリジストンやマクレガーのような有名メーカードライバーに標準装着されている60g以下の軽量シャフトは、ほとんどが元調子です。

これは販売価格を下げるために、使用するカーボンの弾性率が低く、軽量化のために使用する量を抑えなくてはいけないからです。少ない材料では手元側に充分な硬さが出せないためです。これを補うためにシャフト手元側が太くなってきています。

太いシャフトは先調子の傾向がでてきます。外見からも判断できますのでご確認ください。とはいえ腕力に自信のある人は、少なくとも70g以上のシャフトの中から、先調子の表示があるゴルフクラブを選びましょう。

カーボンシャフトの素材

カーボンシャフトの素材 写真1 カーボン素材は高弾性ほど弾きが良くしっかりした感触が特徴です。

カーボンシャフトのカタログで、HM70などの説明を見かけると思いますが、これはカーボン素材の弾性率70というグレードを使用していることを表しています。この数字が大きいほど弾きが良く、しっかりしたフィーリングになり、価格も高くなっています。

ただし全ての材料を弾性率70トンで造ったシャフトは硬くて打てません。HM20前後のカーボン素材をメインにして高弾性カーボンを部分的に使用しています。

アメリカブランドの価格の安いゴルフクラブやシャフトは、高弾性カーボンをほとんど使用していません

したがって硬さや弾き感を出すためには、材料をたくさん使用する必要があるため、重量の重いものが多くなっています。重いシャフトが気にならない人は価格の安いアメリカ製シャフトも試してみる価値はあると思います。

またボロンシャフトと呼ばれるものは、カーボンシャフトをボロン繊維で補強した構造になっています。金属で補強していることになるため、振った感じも金属系のスチールシャフトに似たフィーリングが出ます。アイアンに軽量スチールを装着している方は、感覚を合わせるため、ウッドのシャフトをこのタイプにするのも良いかもしれません。

3・4軸の多軸シャフトの登場はシャフトの新時代を予感させます。まだまだ発展途上ですが、近いうちに飛んで曲がらない究極のシャフトが開発される可能性を秘めています。

自分の使用しているゴルフクラブに装着されているシャフトがどんなタイプのシャフトか知り、このような新しいシャフトにも、是非関心を持っていてください。

カーボンシャフトの樹脂

カーボンとは、カーボン繊維を樹脂で固めたものです。

現在はその樹脂の品質が向上しています。カーボン自体は以前からそんなに変わっていないので、カーボンシャフトの主な構成材料である樹脂がよくなっているということは、カーボンシャフト自体が良くなっていることにつながっています。

シャフトを作るときは、カーボン素材が綺麗に並んだ隙間に、樹脂が染み込んでいる状態(含浸/がんしん)のシートでメーカーから納品されるのですが、現在はそのカーボンと樹脂の重量比が、以前と全然変わってきています。昔は、樹脂比率がものすごく高かったのですが、現在は樹脂比率がものすごく低いものが多く、カーボン素材の比率が上がってきています。

現在の高級シャフトは、打感が乾いた弾きのあるフィーリングにどんどん変化してきています。その原因となっているのが、このカーボンと樹脂の比率(含浸率)なのではないかと、私は考えています。それによって、軽くて、乾いて、弾きのあるいいシャフトが市場にたくさん出てきています。

ただ、樹脂の比率が低いカーボンで作ったシャフトは、そのような高性能である反面、カーボンどうしの接着がガッチリと一体化されて組み合わさっておらず、積層されている層間のズレが、微妙に出やすいような印象を受けます。つまり、極めて糊が薄い状態ですので、長持ちという面では不安を感じます。重量が重ければそういったことも関係なくなりますが、重量が軽いタイプで弾きのいいものは、ある意味折れやすいし、折れないまでも劣化でパフォーマンスが起きやすい可能性を高く感じます。

「俺は何十年もゴルフをやってきたけど、シャフトが折れたことなんて一度もなかったぞ!!」と、猛烈なクレームを言うお客様もいるようですが、性能を取るためにメーカーも今はギリギリのことをやってくるので、今までになかったこのような副作用的な現象が起こることは、私のような素材まで理解している人間からすると、ある意味必然になってきているのが現状です。

メーカー側からの事前アナウンスは当然として、販売店側もこの辺の知識を向上させて、お客様にアナウンスするべきでしょう。もし折れるのが嫌だったら、60g台以上のシャフトを買いましょう。50g台以下の重量だった場合は、リスクを承知して使う必要があると思います。開発競争はもうそういうところにまで来ているのです。

シャフトの先端強度

シャフトの先端強度 写真1 インパクトの瞬間はシャフトに約1トンの力が掛かるといわれ、最も衝撃がかかるのはシャフト先端部です。その強度の強弱で、打ち出されるボールの球筋に大きく影響します。そのことから、先端約15センチを硬くして、強度を上げているシャフトもあります。

先端が柔らかいシャフトはフェースにボールが乗りやすく、球筋も高くスピンが多く掛かる傾向にあります。ヘッドスピードが遅く、スライス系で球が上がりにくい方にお勧めです。

先端が硬いシャフトは球離れが早く、球筋も低く、バックスピンは明らかに減少します。ヘッドスピードが速ければ、力強い球筋で良く飛びます。

特にチーピンに悩んでいる方にお勧めです。

先端強度はカタログ等で示されていない場合が多いです。シャフトの先端の肉厚で簡単に見分けることが可能です。肉厚なほど、強度は高くなります。

また、先端の直径が8.5mmと9.0mmのものがありますので、大きいものは先端強度が強くなります。この9.0mmタイプのシャフトは海外ブランドメーカー品に装着されていることが多いので、注意が必要です。

組立の条件による性能差

シャフトを語る以前に、組立のことについて理解をしていないゴルファーはたくさんいます

シャフトは1/2インチカットするだけで、シャフトのしなりや打感が、全く変わってしまうほど敏感なものです。

それを前提に以下の例から、シャフトをクラブヘッドに取り付ける際の性能変化の管理に対する難しさについて、理解いただければと思います。

まずシャフトには手元側に太い部分があり、先端側にストレート層と言われるドライバー用で言うと、一般的に直径8.5mmの直線的な部分があります。ストレート層は10cmのシャフトもあれば、20cmあるシャフトもあります。新品のシャフトは46インチ~47インチの長さで出荷され、組み立てる人間がシャフトの先端側、あるいは手元側を切り落として、最終的にクラブヘッドを含めて45インチ前後で組み立てていきます。

その際にシャフトの太くてしっかりした手元側を多く切ってしまえば、手元側が弱くなり、振ったときにグニャグニャしてきます。逆に、先端を1インチ切り落として使うと、設計者がベストだと考えるパフォーマンスが得られるシャフトがあったとして、それを1インチ以上切れば切るほど、しなりやねじれ、ボールが当たったときの強度からくる弾道、バックスピン量など様々なことに影響が出てきます。

つまり、同じ銘柄の2本のシャフトを新品時46インチから、44インチに仕上げたとしても、手元側と先端側を何mmずつ切断した44インチなのかによって、その2本の性能はまったく違うということになります。

さらに、世の中に流通しているクラブヘッドの設計は実にバラバラで、地面からヘッドの先端までの、ヘッドしかないゾーンの長さもモデルごとに違います。また、ボーゼルの穴の深さにも決まりはなく、クラブヘッドにシャフトを差し込むと、たくさん奥に入っていく深いタイプもあれば、すぐに行き止まりになる浅いタイプもあるのです。

私が言いたいことは、おわかりになるでしょうか?

つまり、同じ銘柄の2本のシャフトに構造が全く違うAとBのクラブヘッドをそれぞれ組み立てて、45インチのドライバーとして完成させた場合、ヘッドAとヘッドBのシャフト単体だけの長さを比べたら、やはり全然違うものになるのです。そうしないと仕上がったときに2本が45インチにはならないのです。

リシャフトはディアマナがいい、ランバックスがいいと、よくネットに書き込んであったりしますが。厳密に言えば、そのシャフトの手元側を何mm、先端側を何mm切断して、どういう構造のクラブヘッドに挿した時の感想、結果なのかがわからないと、あまり意味がないのです。

一度組み上げられたシャフトを抜いて再利用する場合も、以前に付いていたゴルフクラブと同じ感覚や結果は出ません。友達のディアマナを打った時に感触が良く、それを抜いてもらって自分のクラブヘッドに付けても別物なのです。

テーラーメードのバーナーのような、ペンシルネックと言われるネックが極端に長く、しかも穴が浅いタイプはシャフトをたくさん切断する必要があります。バーナーからの抜きシャフトは、他のドライバーには短すぎて使えませんし、また、一般的に評価されているようなシャフトのテイストを、バーナーのクラブヘッドで本当に組み立てられるのか。私には疑問があります。

クラブヘッドとシャフトを接合する作業は、ある意味誰にでもできる簡単な作業です。切って接着剤で付ければいいのです。しかしこのように、組み立てた結果の性能に関しては、非常に奥深いものがあり、それを個別のゴルファーに向けて合わせていくのは、パワーがかかること、かつ困難なことなのです。

私は、出来上がった製品を試打して計測し、一番いい結果が出るものを絞り込んでいくべきだと思っています。私がリシャフトを広くお受けしないのは、このような理由があります。つなげるだけなら、今は量販店でもやってくれます。

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